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アメリカに注文して待っていた荷物が届いた。 バッグと傘。 傘を作ったこともある。 自分で納得できるかわいいものが出来たけれど、量産しないかぎり気軽に買える値段にならない。 そして気軽に買える値段になって世の中に大量に出回るものがほしいわけではない。 最近駅のコンビニなんかで売っている500円の軽くて小さくなる特許をとった折り畳み傘。 最近わたしの中ではあれが一番いい。細くて小さいから旅行鞄のどんな隅っこにも入る。 プロダクトの究極の美だ。たくさんある綺麗な色もいい。 迷うことなくわたしはターゴイズを選んだ。なくしても困らない。 自分が作ることの限界が見えるものは、自分の目で「すてきなものを選んでくればいいんだ」と気がつくのに時間がかかった。 今回取り寄せたバッグと傘はそんなもののひとつ。 私が時々帯裏などに使っているアメリカの生地メーカーのプロダクト。 水玉やかわいい花柄のものももちろんあった。 でもその隣のページにあった、この「Robin's egg」という色の「Wild Wild West」に釘付けになった。 まず傘に。 「雨の日こんな傘を差してでかけたらどんなに楽しいだろう!」 今まで自分が買ってきたどんなものより楽しそうに見えた。ふと下に目をやるとバッグ。 名前がいいじゃない「Weekend Bag」って。きっとアメリカでは週末の荷物をつっこんで車で出かけていくんだろうなと想像した。 昔、サンフランシスコからカーメルまで運転したフリーウェイを思い出した。 そしてナパバレイの近くの西部劇に出てきそうな小さな町も思い出した。 ああ、これもわたしの「旅の記憶」だったんだと思うと腑に落ちた。 すとんと胸に降りてきた。 そうか、カウガールに惹かれたのも、カウボーイを追いかけたのも、実は自分の旅した記憶の中にある町の印象だったのだ。 もう名前も覚えていない町。 淡いブルーのバッグと傘を自分用にほしいと思った。 機内持ち込みのバッグにしようと、旅しない雨の日をこの傘で旅しようと。 「Robin's egg」、こまどりの卵の色らしい。 カウガールのためのweekend/Wild Wild West/Robin's egg カウガールのためのumbllea/Wild Wild West/Robin's egg
by yamamotoyumi
| 2007-02-08 13:54
| 新作
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